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落合博満、野村克也、王貞治…松中信彦がホークスを退団、歴代三冠王の幕引きは?

2004年の三冠王、ホークスの松中信彦が今季限りでの退団を発表した。過去の三冠王たちの多くは現役生活の晩年に更なる出場機会を求めての移籍を経験している。

2015/10/02

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王貞治のバッティングができない

 1984年に外国人史上初の三冠王を獲得したブーマー・ウェルズは91年オフに9年間プレーした阪急から契約を見送られ、ダイエーに移籍。38歳にして97打点をあげ打点王に輝いたものの、シーズン終盤に不調に陥ったことや年齢的な衰えを受け、シーズン終了後に引退した。
 
 1938年秋(当時は春・秋の2季制)に日本初の三冠王を達成した中島治康も、戦前・前後を通して15年間に渡ってプレーした巨人を49年に退団。大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)で2年間プレーしたのちに引退している。
 
 一方1973、74年に2年連続で三冠王を達成した王貞治は、その現役生活22年間を巨人一筋で過ごした。1980年11月4日、「王貞治としてのバッティングができなくなった」の言葉とともに引退を発表した王だが、その年も打率.236ながら30本塁打、84打点を記録しており、1962年の一本足打法習得から始まったシーズン30本塁打はついに一度も途切れることがなかった。
 
 阪神で85、86年に三冠王を獲得したバースは88年に家族の問題で球団と対立し、シーズン途中で解雇。結果的にその年が最後の年となっている。

 こうしてみると過去の三冠王たちの中で一つの球団で現役を全うした選手は意外にも少ない。来年の春を松中は何色のユニフォームで迎えることになるのか。
 
 来年43歳を迎える平成の大打者のこれからに注目が集まる。

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