名言? 迷言? プロ野球を引退しても、色あせず。ファンの記憶に残る言葉【現役引退に伴う名スピーチ集】
ファンからすれば寂しい話だが、プロ野球にとって、この時期は別れの季節だ。今季は特に実績を残した名選手、ファンの記憶に残るプレーヤーが続々と、ユニフォームを脱ぐ。近年引退した選手を中心に印象的な言葉のいくつかを紹介したい。
2015/10/03
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「しかし、オレも持ってるわ」(小久保裕紀)
◆ホークス
秋山幸二(外野手・2002年引退)
2189試合 打率.270 437本塁打 1312打点
「本日私は引退しますが、ここにはたくさんの若い素晴らしい後輩たちが残っています。ファンの皆様、この後輩たちにこれからも熱い応援をよろしくお願い申し上げます」
小久保裕紀(内野手・2012年引退)
2057試合 打率.273 413本塁打 1304打点
「(引退試合でノーヒットノーランを食らい)しかし、オレも持ってるわ。引退試合の日にありえんで。今まで1回も経験ないのに、ここであるか?」
◆ファイターズ
新庄剛志(外野手・2006年引退)
1411試合 打率.254 205本塁打 716打点
「(引退セレモニーの大型ビジョンに)残りわずかな野球人生 明るく楽しく、白球を追いかけることを今日この日、みんなに約束します 新庄剛志」
稲葉篤紀(外野手・2014年引退)
2213試合 打率.286 261本塁打 1050打点
「“稲葉ジャンプ”を来年見られないと思うと、とても寂しい気持ちでいっぱい。中田翔のことをよろしく!」
◆ライオンズ
伊東勤(捕手・2003年引退)
2379試合 打率.247 156本塁打 811打点
「今でもまだやれるという気持ちはあるんですけども、いつまでもダダこねてても若い人に申し訳ないので、ここはキッパリと」
石井一久(投手・2013年引退)
419試合 143勝103敗1セーブ 防御率3.63
「毎朝6年間お弁当をつくってくれて、野球人生をのんびり、のほほんとできたのも、妻のおかげだと思います」
森本稀哲(外野手・2015年引退)
1272試合 打率.259 33本塁打 267打点
「8回はベンチから『稀哲に回してやれ』という声がかかり、最後は栗山選手が四球でつないでくれました。感動しました! 思い出となり、次の人生に生かしたいと思います」(9月27日・引退セレモニーより)
◆マリーンズ
黒木知宏(投手・2007年引退)
199試合 76勝68敗1セーブ 防御率3.43
「野球を好きっていう気持ちは変わらない。これからも変わらない」
小宮山悟(投手・2009年引退)
455試合 117勝141敗4セーブ 防御率3.71
「ボビー・バレンタインという男に何から何まで世話になったというのが実際のところです。Bobby! Thank you!」
里崎智也(捕手・2014年引退)
1089試合 打率.256 108本塁打 458打点
「(引退セレモニー後、球場前の特設ステージでSMAPを熱唱)次のステージで僕は日本一、世界一を目指します。僕を信じて、皆さんも頑張って欲しい。今日は1日、本当に楽しい時間をありがとう」
◆ブルーウェーブ、バファローズ
パンチ佐藤(外野手・1994年)
149試合 打率.274 3本塁打 26打点
「5年間頑張ってきたが、ひと言で言えば自分の力不足を感じて引退させていただきます。コーチのみなさんが熱心に指導してくださるのが辛くなった」
山本和範(外野手・1999年引退)
1618試合 打率.283 175本塁打 669打点
「(現役最期の試合で決勝でホームラン)最後に本塁打を打つことが夢だった。プレーヤーとして、もう、これ以上の感動を与えるのは無理だと思いました」
北川博敏(内野手・2012年引退)
1264試合 打率.276 102本塁打 536打点
「このプロの世界で、打つことで勝つことで、皆さんから多くの『ありがとう』という言葉をいただきました」
◆イーグルス
草野大輔(内野手・2012年引退)
629試合 打率.241 26本塁打 204打点
「29歳でこの世界に飛び込み、この楽天イーグルスで7年間、ファンの皆様の熱い声援の中でプレーできたことを本当に誇りに思います。泣かないつもりでいたんですけど、やっぱり悔しいです……。本当にまだ野球がやりたかった」
斎藤隆(投手・2015年引退)
402試合 91勝81敗55セーブ 防御率3.76(9月30日現在)
「現在、チームがこういう状況なのに、力になれない。引き際は今と感じました」(8月17日・引退会見より)
小山伸一郎(投手・2015年引退)
480試合 28勝36敗36セーブ 防御率3.87(9月30日現在)
「色々と不甲斐ないピッチングをすることもありましたが、これで安心して楽天の試合を見ることができると思います(笑)」(9月20日・引退会見より)