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プロ初勝利、ファームタイトル2冠に自信。木村優太、新球シュートで飛躍を誓う2016年【マリーンズ浦和ファーム通信#8】

一軍での活躍を夢見て、日々二軍の浦和球場で汗を流す選手を、マリーンズ広報がクローズアップする連載『マリーンズ浦和ファーム通信』。第5回目は、今季イースタンリーグで木村優太投手だ。

2015/10/07

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千葉ロッテマリーンズ



きっかけを掴んだ2015年

 プロ7年目での初勝利だった。4月8日のオリックス戦(京セラD)。木村優太投手は5回を投げて被安打4、1失点で勝ち投手となった。

 社会人野球の名門・東京ガス時代、その長身と勢いのあるボールから和製ランディの異名を手にし、即戦力左腕の期待を背負いマリーンズにドラフト1位で入団してから長い月日が流れた。ようやく、やっと手にしたウイニングボールだった。

「長かっただけにうれしかったですね。ボールは自宅で大切に保管していますよ」

 昼下がりのロッテ浦和球場。風の匂いからすっかり秋を感じられるようになっているグラウンドで木村は懐かしそうに春先の想い出を振り返った。

 今季、幸先よい初勝利から一軍ローテ定着を期待された木村だったが、その後はなかなか好成績を出せずにファーム暮らしが続く。それでも背番号「34」は確かな手ごたえを感じている。イースタンリーグ全日程が終了し15試合を投げて9勝2敗。防御率(2.07)と最高勝率(.818)のタイトルを獲得した。

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 ファームとはいえ好成績を出した結果と初のタイトル獲得は新しい球種に取り組んだ結果だっただけに、来季こそはこのボールを武器に、年間を通しての一軍定着を狙うつもりだ。

「シュートですね。一軍ではどうしても左バッターが踏み込んでくる印象を受けていた。左打者の胸元に食い込ませるようなボールで腰を引かせることができれば全然、違うと考えて、二軍降格後はずっと、それに取り組んだ。それが結果に結びついていると思う」

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