崖っぷちの巨人、CSで虎にリベンジへ。キーマンは、昨年不在の男たち
10日からセパともにクライマックスシリーズファーストステージが始まる。セリーグ2位で終えた巨人は、滑り込みで進出を決めた阪神との対戦。巨人にとって、昨年ファーナルステージで敗れた相手。突破のカギは昨年不在だった選手たちにある。
2015/10/09
今年のCSは虎に強い3枚が先発
「野球観が変わった…」
90年日本シリーズで、西武ライオンズに4連敗を喫した巨人岡崎郁(現2軍監督)はそう漏らした。
いつの時代もポストシーズン最大の屈辱は「4戦全敗」だ。
巨人は昨年のクライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージで2位阪神にまさかの4連敗。
早いもので、あれからもう1年が経とうとしている。
あの夜、リーグV3の余韻は完全に消え去り、オレンジ色に染まる一塁側スタンドは深い溜め息に包まれた。
阿部慎之助はシリーズ打率.125、坂本勇人.135、長野久義.200と貧打に喘いだ打線。
初戦先発の内海哲也は初回にいきなり3失点と打ち込まれ、2戦目以降に投げた杉内俊哉や小山雄輝も勝てなかった。
まるでデジャヴのような負け方。
今振り返れば、今シーズンの巨人の迷走はあの瞬間から始まっていたのである。
そして2015年CSファーストステージ、4連覇を逃した巨人はペナントで勝率5割を切った阪神と東京ドームで激突する。
1位ヤクルトの待つ神宮球場に駒を進めるのはどちらのチームか?
巨人先発予想は初戦が最高勝率投手のマイコラス、2戦目エース菅野智之、3戦目が虎ハンターポレダ。
それぞれ阪神戦には相性が良く、マイコラスは3勝0敗・防御率1.50、菅野も3勝で防御率1.18。
ポレダは今季8勝のうち、なんと5勝を阪神から挙げている。
注目すべきは、3投手とも昨年のCSにはいなかったという事実だ。
マイコラスとポレダは入団前で、菅野も故障でポストシーズンは登板することができなかった。
ブルペンで待機する高木勇人と戸根千明も1年目の新人である。