2021年パ・リーグMVPは? オリックス・山本由伸&宮城大弥の二枚看板、吉田正尚&杉本裕太郎の両主砲も
2021/12/11
続く有力候補は飛躍の2人
また、遅咲きの大砲・杉本裕太郎外野手と左のエースとして台頭した高卒2年目・宮城大弥投手も有力候補に挙がる。今季30歳を迎え、勝負のシーズンに挑んだ杉本は、4番打者として大きく飛躍。6月度には月間MVP、オールスターゲームにも初出場を果たした。後半戦では勝負強さも際立ち、吉田正の離脱も補う活躍で打率.301、32本塁打、83打点、OPS.931(出塁率.378+長打率.552)をマーク。自身初の打撃タイトルとなる最多本塁打に輝いた。ポストシーズンに入ると、不動の3、4番コンビが復活。日本シリーズでも1本塁打、3打点を挙げ、優秀選手に選出された。
高卒2年目の宮城は、今季開幕ローテーション入りを果たすと、緩急自在の投球術で開幕5連勝を記録。抜群の安定感で白星を重ね、ファン投票でオールスターゲームにも選出された。後半戦に入っても、山本由伸投手との左右二枚看板でチームを牽引。最終的に規定投球回に到達し、13勝4敗、勝率.765、防御率2.51、WHIP1.07をマーク。防御率、勝利数、勝率で山本に次ぐリーグ2位の数字を残すなど大ブレイクを果たし、最優秀新人の最有力候補と目されている。
その他には、外野挑戦が功を奏してリードオフマンに定着した福田周平内野手や、正三塁手として攻守に躍動し、ゴールデン・グラブ賞を初受賞した宗佑磨外野手の1、2番コンビ。メジャーリーグから4年ぶりに古巣復帰し、29セーブ、防御率2.30をマークした守護神・平野佳寿投手などもリーグ優勝の重要なピースとなった。
投打の柱に加え、フレッシュな面々の台頭が際立ったオリックス。果たしてこの中から今季のMVPは選出されるのか。結果は、12月15日の「NPB AWARDS 2021 supported byリポビタンD」内で発表される。
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