“秋ロッテ”史上最高勝率で堂々のCS進出!! ここからがゴールデンイヤーの幕開けだ!!【ほぼ月刊マリーンズ#7】
相次ぐ主力の離脱で満身創痍となりながらも、土壇場でライオンズをかわしてクライマックスシリーズ進出を決めたマリーンズ。今回は、春先からひたすら唱え続けてきた“ゴールデンイヤー”の成就に向け、ファンにも選手にも“朗報”と言えるデータをひとつ紹介しておきたい。
2015/10/09
大谷攻略を賭けた第1戦がファーストステージ最大の難関!!
さて、どうしてもしたかった某夕刊紙への反論が済んだところで、いよいよ明日から始まるクライマックスシリーズへと目を向けてみると……。
ファイターズは、第1戦に“投手3冠”の大谷翔平、第2戦にルイス・メンドーサ、第3戦は吉川光夫と、“三本柱”の先発が濃厚。対するマリーンズは、ロッテ投手としては、かの成瀬善久以来、実に8年ぶりの月間MVP(9月度)に輝いた石川歩、同じく9月に入って2勝負けなし、防御率1.42と“なにかをつかんだ”感のあるチェン・グァンユウ、そして涌井という布陣。
最終戦であれだけ力投した涌井を中継ぎ投入……などということにならないためにも、最大の関門は、言うまでもなく、第1戦の苦手・大谷をいかに攻略できるかだ。
ギリギリ間に合いそうな角中勝也や、清田育宏、ルイス・クルーズといった主力クラスが、とても万全とは言いがたい状態だけに、9月2日の東京ドームで見せたような、少ないチャンスを確実にモノにするクレバーな戦いぶりをぜひ見せてほしいところ。
今季は大谷に対して8打数5安打と相性のよさを見せている鈴木大地や、同じく5打数3安打の荻野貴司はもちろんのこと、直近5試合で.375と好調をキープしているうえに、大谷との対戦そのものが少ない高濱卓也の意外性ある一打にも大いに注目してみたい。
2010年のポストシーズンでは、ルーキーだった清田が“元祖”今江敏晃と並んで、“お祭り男”ぶりを発揮。一躍スターダムを駆けあがった。
5年に一度の“ゴールデンイヤー”の成就には欠かせない三代目“お祭り男”には、果たして誰が名乗りを上げるのか──。
先の高濱や、ドラ1ルーキーの中村奨吾、本拠地最終戦でプロ初本塁打を放った2年目・三木亮といった若手の活躍にも注目しつつ、10月にはめっぽう強い“秋ロッテ”の真骨頂を、ファンのひとりとして、この眼にしっかりと焼きつけたいものだ。