93年同様貧打線の巨人。得点数リーグ4位以下のチームCS突破は3度のみ
チーム打率リーグワーストと低迷、93年と並ぶ球団史上最弱打線となった今年のジャイアンツ。得点数4位以下のチームがクライマックスシリーズ(以下CS)を制したケースは少なく、短期決戦では苦戦が予想される。
2015/10/10
ジャイアンツ史上にも残る貧打線
球団史上3度目のV4に挑戦したジャイアンツの2015年は貯金8の2位、ファンの期待を下回る形で幕を閉じた。V逸の最大の原因としてあげられるのが、チーム打率リーグワーストの大不振に見舞われた打撃陣だ。
阿部、坂本、長野らの生え抜き勢は年間通じて安定感を欠き、村田、片岡のFA組も期待外れ、アンダーソン以外の助っ人陣は全く戦力にならなかった。
球団史上最低の声もあがった今年のジャイアンツ打線だが、実際に過去のジャイアンツ打線と比較するとその貧打ぶりはより際立つ。
チーム得点数489は、統一球で球界全体として投高打低の傾向が強かった2011年(471得点)以来の500得点以下。ジャイアンツの得点数が500点を下回ったのは、V9が終わった1974年以降では1993年、2011年以来3度目だ。
また2004年にプロ野球最多記録となる259本塁打を記録するなどジャイアンツのイメージとして強く根付いている本塁打数も、今年はリーグワースト4位の98本、チーム本塁打数二桁は1960年以降では1961年、2012年に次ぐ球団3度目となった。
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