野球賭博問題に、米メディア「システムに誤り。コンプライアンスのチェック機能強化」を提言
日本プロ野球は、いよいよポストシーズンが始まったが、先日突如巨人の福田選手の野球賭博問題が発覚した。現在、巨人・NPBが再発防止と全容解明の調査を行っているが、海を越えたアメリカでも話題になっている。
2015/10/12
調査後に情報開示を
セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)が、ともに第3戦までもつれることになった。結果は神のみぞ知るだが、その一方で今回の熱戦に水を差す残念な問題がプロ野球界を揺るがせている。巨人・福田聡志投手が野球賭博に関わっていた問題だ。
日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発した巨人側は同問題の再発防止と全容解明に向け、CS期間中である現在も全選手、球団職員を対象としたヒアリング調査を行っている。
NPBも既存の調査委員会がこの問題について独自調査を行っており、早ければ1カ月後に調査結果が出る見通しという。
かつて球界に激震を走らせた〝黒い霧事件〟をほうふつとさせる由々しき事態だ。
ファンの信頼を著しく裏切る行為に及んでいた当事者の選手には無論、同情の余地などない。所属先である巨人、そして管轄するNPBにも管理責任が当然問われる。
同様の問題が二度と起きないように、また日本野球界にあらぬ疑いがかからぬよう、野球ファンの期待を裏切らないためにも、おのおのが行った調査結果、そして調査方法や過程についてもすべてクリーンに開示し、今後の再発防止策をしっかりと立てた上で世間に丁寧に説明してもらいたいと切に願う。