今季巨人戦4勝、神宮での勝率は驚異の9割。CS突破のカギ握るヤクルト・石川雅規
14日よりクライマックスシリーズファイナルステージが始まる。2位巨人と対決する、セリーグ覇者のヤクルト。今季のヤクルト打線は、巨人を上回る強力さ。だからこそ投手陣の出来がカギを握る。キーマンはやはり小さな大エースだ。
2015/10/14
勝率9割の神宮でファイルステージを迎える
ヤクルトは14日から、神宮球場でファイルステージを迎える。ファイナルステージからの参戦は初めてで、日本シリーズ進出を賭けた短期決戦となる。
石川は14日の初戦の先発が有力視されているだけに、その左腕にかかる期待は大きい。仮に19日の最終戦までもつれた場合は、中4日での登板の可能性もある。
過去4試合に登板した石川のCS通算成績(09年、11年、12年)は2勝2敗と五分だが、防御率2.49と安定した投球を見せているだけに、強力打線がシーズン同様に機能すれば、2001年以来、14年振りの日本シリーズ出場が見えてくる。
対戦相手となる巨人との相性も良い。今シーズンの対巨人戦の成績は、6試合で4勝2敗、防御率2.56、勝率.667となっている。4月25日(神宮)の試合では、109球の熱投で完封勝利も収めている。
さらに、見逃せないデータがある。
石川は今季、ホーム・神宮球場での成績が9勝1敗、防御率2.00、勝率.900と抜群の好成績を挙げている。ホームアドバンテージをしっかりとものにしているあたりは、さすがベテラン左腕。全試合、神宮球場で戦える強みを生かして、確実に勝利を手中にしたいところだ。
石川がヤクルトに入団したのは2002年。前年度にリーグ制覇と日本一を達成したチームに入り、「何か、優勝というのはすぐ手に届くのかなと漠然に思っていました」という石川。しかし、それから13年間、辛酸をなめ続けた。
通算144勝を積み重ね、チームの苦しい時代を支えてきた。10月2日の優勝決定後にはチームメイトから胴上げされた。至福の瞬間をもう一度味わうため、日本一への道のりを突き進む。