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オリ低迷の要因は”あと一本”と最強リリーバーの崩壊【どら増田のオリ熱コラム#59】

昨年オフは、大型補強にも成功し、開幕前は優勝候補に上がったオリックス。結果的にシーズン5位で終えた。果たして、低迷の原因はどこにあったのだろうか。

2015/10/13

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救援陣だけで借金11!崩壊した最強リリーバー

「ミスをなくさなきゃ今のウチは勝てない」

 これは7月10日の楽天戦で延長12回引き分けに終わった後に福良監督代行のコメント。今年はバッテリーミスに限らず、エラーとして記録されないミスが目立った。昨年は63だった失策数は今季79。当然失点に繋がるエラーも数多く見受けられた。

 森脇前監督も福良監督代行も”守りの野球”を重視していただけにかなり歯痒かったはずだ。「隙のない野球」を掲げた福良新監督が最初に着手するのはここかもしれない。

 さて投手陣に目を移すと、何よりも救援陣の不調が大きい。

救援陣総合成績

2014年 23勝17敗 防御率2.49
2015年 14勝25敗 防御率3.85

 金子千尋が出遅れたり怪我人による入れ替えはあったものの、先発陣は東明大貴と西勇輝が二桁勝利をあげ、前半はディクソンが期待通りの活躍するなど、踏ん張っていた印象が強い。

 一方昨年12球団最強のリリーバーとも言われていた比嘉、馬原、佐藤達也、平野佳寿の後ろ4枚が、シーズンを通して一度も使えなかったこと、それを埋めるだけの好調の選手が現れなかった点は今季オリックスが低迷した一番の原因ではないだろうか。

 前半戦は海田や塚原が覚醒。後半戦は白仁田と岸田が代役を務めた。平野は8月に好調さを取り戻し、後半は佐藤達也がクローザーを務めたが、1年間通じて後ろが安定しなかったことで、チームとしても明確な勝ちパターンを構築できなかった。そして相手チームに「隙」を与え数多くの逆転負けを許してしまった。

 来季はもう一度、勝利の方程式を構築できるかが大きなテーマになるだろう。

「本当にこんな悔しい思いをしたシーズンはない。来シーズンは必ず優勝したいと思います」
 福良新監督は就任会見で素直な気持ちを述べている。

 そしてこんな状況でも過去最多の動員記録を作ったファンに対して感謝と謝罪をした上で「全員がこの悔しさを持って優勝する」とも言い切った。

「今のチームに足りない心身ともに強い選手を作っで欲しい」と選手の育成を託された田口新二軍監督をはじめ、来季はコーチ陣も大幅に入れ替わる。
 今季の低迷は昨年涙を流したファンの心をさらにへし折った。いくら打たれ強いオリックスファンでも限界はある。今度こそ毎年最後まで優勝争いができるようなチームづくりに期待したい。

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