超一流選手なのに引き立て役? 記憶に残る「伝説の名場面」の相手役5選
2022/02/04
産経新聞社
プロ野球史に残るシーンというのは何度見ても良いものだ。中でも、何度もメディアで取り上げられる「伝説の名場面」は、ファンの脳裏にすっかり焼き付いていることだろう。そんな擦り切れるほど観た映像の中には、主役とともに必ず相手役が存在する。そんな相手役をここではクローズアップしたい。
松坂大輔対片岡篤史 “平成の怪物”デビュー戦、衝撃の155キロ
1999年4月7日(東京ドーム) 日本ハム対西武 1回裏2死走者なし
当時を知らないファンにとっても、今オフは松坂の現役引退に際して、その映像を目にする機会が多かったのではないだろうか。“平成の怪物”として鳴り物入りで西武に加入した高卒ルーキー松坂は、デビュー戦で155キロの剛速球を投げ込み、球場を沸かせた。
その相手役となったのが日本ハム時代の片岡篤史だ。カウント2-2からの5球目、松坂が投じた高めのボールに対し、迷わずフルスイングした。バットは空を切り、片岡は大きく体勢を崩したが、その豪快なスイングが松坂の剛速球をより強く印象付けた。
片岡は、のちに阪神タイガースにも移籍し、通算1569試合の出場で打率.270、1425安打、164本塁打、717打点、OPS.789(出塁率.367+長打率.422)の成績を残した、言うまでもなく一流選手の一人である。今年からは中日ドラゴンズの二軍監督としても注目だ。