超一流選手なのに引き立て役? 記憶に残る「伝説の名場面」の相手役5選
2022/02/04
産経新聞社
藤川球児対カブレラ ストレートを予告、オール直球勝負で
2006年7月21日(神宮球場) セ・リーグ対パ・リーグ 9回無死走者なし
2006年のオールスターゲーム第1戦。9回のマウンドに上がった阪神の守護神・藤川球児は、先頭のアレックス・カブレラに対し直球予告。4球すべてストレートで、バットにかすらせることすらなかった。また、次の小笠原道大に対しても6球ストレートを続け、空振り三振を奪った。10球すべて150キロ超えで「火の玉ストレート」の真骨頂を見せつけた。
相手役となったのは、歴代最強クラスの助っ人カブレラと、“ミスターフルスイング”小笠原。二人はともにNPB通算「3割300本」をクリアし、長打力と確実性を兼ね備えた屈指の強打者だ。威圧感満載の彼らが、藤川の速球に対し、風を切る音が聴こえてきそうな一発狙いの豪快なスイングで応えたことで、この場面は伝説となったと言えるだろう。