サファテ、ジョンソン、マイコラス……投手が大活躍、2015年外国人選手通信簿【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は2015年の外国人選手の成績をまとめてみた。
2015/10/16
実績以上にNPBに適応できるかを重視する傾向へ
過去3年の両リーグPR5傑を並べてみた。
各チームのエース、クローザーの名前が並ぶ。サファテの貢献度の高さがわかるが、今季のセリーグはPR1位がジョンソン、4位がマイコラスと、外国人選手が2人も5位以内に入った。
これまでNPBは、「球が速い」「奪三振率が高い」などの基準で、外国人投手を獲得することが多かった。しかし、そういう選手は、ストライクゾーンが違い、ミート主体のNPBの野球に適応できないことが多かった。
近年は、「制球力」の良い投手、そして出世前の若い投手を獲得するようになった。
NPBの野球に適応できる素材に注目するようになったのだ。
今年の春にもふれたが、巨人のマイコラスなどはその典型だ。こういう投手がこれからも増えてくるだろう。
NPBがMLBを見る目も変わりつつある。
外国人打者と言えば本塁打連発、外国人投手と言えば剛速球で三振を奪いまくる、そんなイメージはもはや過去のものになろうとしている。