ドラフト指名を拒否して日本へ。チャイニーズ・タイペイ代表・宋家豪が楽天と育成契約
6月に行われた台湾プロ野球のドラフト会議で統一ライオンズからドラフト2位指名を受けながら入団拒否し、NPB入りを目指していた宋家豪が楽天に入団することが20日、正式に発表された。
2015/10/21
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念願の日本球界へ
台湾の異端児が海を渡る――プレミア12に向けて代表チームの練習が10月1日から始まった。初日に集まった選手はわずかに2人だったが、その中に宋家豪の姿があった。
チームの指揮を執る郭泰源監督のマンツーマン指導を受け、調整を進めてきた。だが、17日に行われた練習では彼の姿はなかった。この事態について郭監督は次のように話していた。「宋家豪(ソン・チャーホウ)には休みを与えた。代表練習には21日に戻ってくる」その理由は楽天の秋季練習にするため、来日するためだった。
20日、東北楽天ゴールデンイーグルスは、宋家豪の育成契約を正式に発表した。
楽天からの発表前にすでに宋家豪の日本行きを『蘋果日報』は次のように報じていた。
「宋家豪は楽天の秋季練習に参加するために日本へ向かった。すでに楽天球団と入団で合意しており、身体検査で問題がなければ10月20日に育成選手契約を結ぶ」
6月に行われた台湾プロ野球のドラフト会議では、統一ライオンズから2位指名を受けるもNPB入りを目指すため入団を拒否。
統一の球団オーナーも未来のエース候補と大きな期待をかけていた。台湾ではドラフトを拒否して海外でプレーする場合、3年間は台湾プロ野球には戻ることができないという規定がある。それでも高いレベルでプレーしたいという本人の希望で今回の日本行きを実現させた。