大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



ドラフト指名を拒否して日本へ。チャイニーズ・タイペイ代表・宋家豪が楽天と育成契約

6月に行われた台湾プロ野球のドラフト会議で統一ライオンズからドラフト2位指名を受けながら入団拒否し、NPB入りを目指していた宋家豪が楽天に入団することが20日、正式に発表された。

2015/10/21

text By

photo

Getty Images



最速151キロの本格派投手

 今回、楽天に入団する宋家豪は右投げ左打ちの23歳。特徴的なのは185センチ92キロのガッチリした体だ。オーバースローから投げ込まれる直球は最速151キロを誇る。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップの3種類を投げ、緩急で打者をゴロアウトに打ち取る。

 昨年行われたU-21ワールドカップで12回を無失点に抑えて最優秀防御率のタイトルを獲得した。「蘋果日報」の王翊亘記者に彼の長所を聞いたところ、次のように話していた。
「1番の魅力は強靭な体だ。投手のタイプとしては本格派で最速は151キロだが、最近は140~145キロの球を投げている。コントロールが良いので打者をゴロアウトに打ち取ることを得意としている」

安部井寛チーム統括本部本部長は、入団に際し「150キロを超える力強いストレートが魅力の投手です。何よりも日本で成功したいという強い意志を持っています。まだ若い選手ですので、これから東北の地で大きく育ってくれることを期待しています」とコメントした。

郭俊麟から日本球界の情報を収集

 一方で、国際大会でチームの中心として活躍してきた宋家豪は調整不足が懸念されている。7月に行われた光州ユニバーシアードを最後に実戦のマウンドから遠ざかっているためだ。大会終了後は自主トレで調整を続けていたところ、プレミア12の代表選手に選ばれた。10月1日から始まった練習ではブルペンにも入り、投球感覚を取り戻す日々が続いている。

 13日に行われた練習では5度目のブルペン入り。自身の投球を振り返り、だんだんと調子は良くなってきているという。この日は郭俊麟(西武)が合流し、U-21で共に闘った仲間に日本の練習方法について聞いた。宋家豪は笑って次のように話した。

「日本では体全体を動かす練習が多いと聞いた。確かに郭俊麟は前から見れば体はもちろん、プレーの質が向上している。自身もその練習法を先に取り入れて一刻も早く、日本の練習に慣れていきたい」

 今後は陽岱鋼(日本ハム)とチェン・グァンユウ(千葉ロッテ)も合流する予定でより多くの情報を得ることができる。多くの準備と国際大会での実績を引っ提げて念願の舞台に立つ。育成契約からのスタートになるが、次に見据えているのは支配下選手登録、1軍のマウンドだ。既に宋家豪の来季に向けた戦いは始まっている。

出典:蘋果日報
宋家豪練投狀況差 請教郭俊麟如何操體能
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/sports/20151013/710604/applesearch/

宋家豪參加台灣隊集訓又請假 赴樂天秋訓
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/sports/20151017/713499/applesearch/

職棒國手報到 郭總:練起來有精神
http://www.appledaily.com.tw/appledaily/article/sports/20151018/36846371/applesearch/

1 2


error: Content is protected !!