過去ヤクルト日本一の年の象徴はリリーフ陣――短期決戦のカギ握る、ROB+秋吉・久古
24日の日本シリーズへ挑むヤクルト。過去5度の日本一を経験しているが、その年は必ずクローザーと中継ぎの選手がそろっており、安定したパフォーマンスを発揮している。
2015/10/21
ベースボールチャンネル編集部
防御率2.67の強力リリーフ陣
14年振りにセリーグを制したヤクルト。クライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージでも、巨人を4勝1敗で下し、CS初制覇。日本シリーズへの出場を決めた。
そのファイナルステージでは、リリーフ陣の粘り強い投球が光った。レギュラーシーズンで見せた盤石なリレーは、短期決戦でも健在だった。
昨季、ヤクルトのリリーフ陣の防御率はリーグ最下位の4.58だった。それが見違えるように改善された今季、防御率は2.67と、一気にリーグ1位にまで大躍進した。
さらに12球団の中でもNo.1の防御率ということになる。まさに、12球団最強のリリーフ陣が、ファーストステージを勝ち上がってきた巨人の勢いを完全に封じ込めた。
“勝利の継投”を担ったのはロマン、オンドルセク、バーネットの外国人トリオの他、秋吉、久古の左右のサイドハンド。計5投手の力で、14年振りの日本シリーズ出場権を勝ち取ったといっても過言ではない。
CSファイナルステージで先発したヤクルトの投手陣は、石川(第1戦 5回2失点)、小川(第2戦 8回無失点)、館山(第3戦 6回無失点)、杉浦(第4戦 5回2失点)の4投手。8回まで投げ抜いた小川以外の3投手は、5~6回で降板している。
2失点以下に抑えている先発投手を早めに交代できるのも、それだけリリーフ陣への信頼が厚いということが伺える。短期決戦でも、首脳陣のその思いが揺らぐことはなかった。