山本、山田、福本、東尾ら殿堂入り4人・名球会入り7人。1968年はドラフト史上空前の大豊作に
今年で51年目を迎えるドラフト会議。1968年のドラフトは後に振り返れば、殿堂入り4人、名球会入り7人を輩出した大豊作の年だったと言える。
2015/10/21
阪急黄金期のメンバー、富田・有藤・東尾・大田がパへ
パリーグ
■阪急
・1位 山田久志 投手 富士製鐵釜石 通算284勝166敗43セーブ
・2位 加藤秀司 内野手 松下電器 通算2055安打347本塁打1268打点(阪急→広島→近鉄→巨人→南海)
・7位 福本 豊 外野手 松下電器 通算2543安打208本塁打884打点
■南海
・1位 富田 勝 内野手 法政大学 通算1087安打107本塁打451打点(南海→巨人→日ハム→中日)
・4位 藤原 満 内野手 近畿大学 通算1334安打65本塁打413打点
■東京(翌年からロッテ)
・1位 有藤通世 内野手 近畿大学 通算2057安打348本塁打1061打点
・2位 広瀬 宰 内野手 東京農大 通算564安打35本塁打194打点(ロッテ→中日→太平洋、クラウン、西武)
・14位 飯塚佳寛 内野手 鷺宮製作所 通算593安打12本塁打142打点(ロッテ→大洋→中日)
■近鉄
・10位 服部敏和 外野手、内野手 日本楽器 通算501安打27本塁打160打点(近鉄→日本ハム)
■西鉄
・1位 東尾 修 投手 簑島高 通算251勝247敗23セーブ(西鉄、太平洋、クラウン、西武)
・9位 大田卓司 外野手 通算923安打171本塁打564打点(西鉄、太平洋、クラウン、西武)
■東映
・1位 大橋 譲 内野手 亜細亜大 通算739安打96本塁打311打点(東映→阪急)
・4位 金田留広 投手 日本通運 通算128勝109敗2セーブ(東映、日拓→ロッテ、広島)
殿堂入りが山本浩司、山田久志、福本豊、東尾修の4人、200勝以上が2人、2000本安打以上が5人、100勝以上が6人、1000本安打以上が9人。まさに壮観だ。
唯一この年で蚊帳の外だったのが巨人だ。2位指名の田中章は36勝したが、巨人では4勝どまり。1位の島野修(武相高 投手)は1勝(のち阪急のマスコット「ブレービー」として活躍)。
この年、巨人はV9の4年目。ONが健在であり、現有戦力は圧倒的だったが、他球団はこの年のドラフトで入団した選手が主力に育ち、V9後の勢力図を変えていくのである。
ドラフトの「豊作」「不作」は数年後にならないとわからない。今年のドラフトは、後年、どんな評価になるだろうか。