調子が良すぎて調子が狂う? データからは見られない山田哲人の苦悩。柳田悠岐は策略を実力で超えた【アンチデータベースボール】
2022/02/22
産経新聞社
柳田悠岐は2015年にトリプルスリーを達成し、2016年もパリーグでOPS1位を飾った。だが、その年はロッテが一定のゾーンへのゴロでの長打が多い柳田に対して「柳田シフト」を敷くなどデータに基づく対策を講じてきた。一方、柳田は「フライボール革命」により、フライの打球の確率を上げていく。2017年は3割30本を記録し、2018年も「バレルゾーン」を意識して打撃フォームが洗練されたことでフライのみならずライナー性の打球も増えた。まさに打撃技術をアップデートして、柳田シフトを打ち破ったと言っても過言ではない。
ここで取り上げた2人は、打撃3部門の成績はもちろん「実力」以上に「雰囲気」を兼ね備え、もはやデータで攻略をするといった次元を超越した存在である。
特に2015年から2016年前半戦までの山田と2018年の柳田は別格だった。……(続きは書籍で)
書籍情報
2月22日発売!
『アンチデータベースボール データ至上主義を超えた未来の野球論』
(著者:ゴジキ(@godziki_55)著/四六判/200頁/1600円+税)
[目次】
第1章 打撃・打順論
第2章 投手・継投論
第3章 守備・走塁論
第4章 采配・戦略・マネジメント論
第5章 「感性」「感覚」「直感」の重要さがわかる野球論
データにプレーを支配されるな! セイバーメトリクスの普及によって一層進むシステム化。それでも勝利の糸口は、別の世界にある! SNSで大人気の野球著述家が言語化 データ野球だけでは絶対に勝てない理由
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【著者紹介】ゴジキ(@godziki_55)
プロ野球選手にもフォローされるTwitterで話題の野球著述家。 2021年3月に『巨人軍解体新書』(光文社新書)で、鮮烈なデビューを飾る。さらに、8月には『東京五輪2020 「侍ジャパン」で振り返る奇跡の大会』(インプレスICE新書)、12月には『坂本勇人論』(インプレスICE新書)を出版した。自身の連載である「ゴジキの巨人軍解体新書」をはじめとした「REAL SPORTS」「THE DIGEST(Slugger)」 「本がすき。」「文春野球」等で、巨人や国際大会、高校野球の内容を中心に100本以上のコラムを執筆している。週刊プレイボーイやスポーツ報知などメディア取材多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーターも担当。本書が4作目となる。