注目はドラフト1位のみあらず。下位指名や育成枠から這い上がった選手達
22日ドラフト会議が行われるが、注目はドラフト1位選手だけではない。過去のプロ野球史を紐解くと、下位指名やドラフト外入団、育成枠から成功を収めた選手は多数いる。
2015/10/22
ドラフト外で入団して、タイトルホルダー、100勝、1000本安打を記録した選手
1990年まで、ドラフト制度と並行してドラフト外での入団も認められていた。使命にかからなかった選手は球団と個別に入団契約をすることができる。この制度で382人が入団した。
実は、ドラフト外入団は「ドラフトの抜け道」にもなっていた。
巨人や西武は有力選手を囲い込んで契約した。だから「ドラフト外」は一概に実力が評価されていない無名選手とは言えないが、エリートとは別のルートで成功した選手ということはできよう。
・1966年西鉄 基満男 内野手 篠崎倉庫 通算1734安打189本塁打672打点(西鉄、太平洋、クラウン→大洋)
・1968年巨人 新浦寿夫 投手 静岡商中退 通算116勝123敗39セーブ 最優秀防御率2回(巨人→韓国三星→大洋→ヤクルト)
・1970年東映 江本孟紀 投手 熊谷組 通算113勝126敗19セーブ(東映→南海→阪神)
・1971年西鉄 加藤初 投手 大昭和製紙 通算141勝113敗22セーブ(西鉄、太平洋→巨人)
・1974年巨人 西本聖 投手 松山商 通算165勝128敗17セーブ 最多勝1回(巨人→中日→オリックス→巨人)
・1976年日本ハム 島田誠 外野手 あけぼの通商 通算1504安打76本塁打439打点(日ハム→ダイエー)
・1977年中日 平野謙 外野手 ナゴヤ商大 通算1504安打76本塁打439打点(日ハム→ダイエー)
・1978年巨人 鹿取義隆 投手 明治大 通算165勝128敗17セーブ 最多セーブ1回(巨人→西武)
・1978年阪急 松永浩美 内野手 小倉工 通算1904安打203本塁打855打点(阪急、オリックス→阪神→ダイエー)
・1978年西武 松沼博久 投手 東京ガス 通算112勝94敗1セーブ 最多奪三振1回(西武)
・1980年西武 秋山幸二 外野手 八代高 通算2157安打437本塁打1312打点 本塁打王1回盗塁王1回(西武→ダイエー)
・1988年大洋 石井忠徳 のち琢朗と改名 内野手 足利工 通算2432安打102本塁打670打点 本塁打王4回(大洋、横浜→広島)
・1988年巨人 石毛博史 投手 市立銚子高 通算34勝29敗83セーブ 最多セーブ2回(巨人→近鉄→阪神)
・1990年日本ハム 木村拓也 捕手、内野手、外野手 宮崎南高 通算1049安打53本塁打280打点 (日ハム→広島→巨人)