大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



中村剛也の愛称“おかわり君”の系譜。新世代も続々登場、渡部健人は何代目おかわり?

2022/03/01

text By



平良海馬(たいらかいま)


 
投打:右投左打
身長/体重:173センチ/100キロ
生年月日:1999年11月15日
経歴:八重山商工-西武
 
 2017年にドラフト4位指名を受け入団した右腕。最速160キロを誇るパワーピッチャーだ。
 
 プロ2年目に一軍初登板。1イニングを無安打無失点に抑えると、そのピッチングが後の同点劇を呼び込み、元祖おかわり君の通算400号となる延長サヨナラ弾で試合を決めた。試合後にお立ち台へ呼ばれ鮮烈デビューを印象付けている。そこからはブルペンに欠かせない存在へと駆け上がり、チームの連覇に大きく貢献した。
 
 2020年には開幕一軍入り。開幕前に一度先発転向を試みるも、中継ぎとして再びスタートを切った。すると、投げてはリーグトップタイの54試合に登板し防御率1.87と大車輪の活躍。無敗のままシーズンを終え、2020年度パ・リーグの新人王に選出された。沖縄県出身選手としては、初の快挙だった。

 2021年もセットアッパーとして活躍し、4月には月間10ホールドを記録。抑えの増田達至が不調により抑えを外れると、平良が代わってクローザーを務めた。7月1日のソフトバンク戦では、プロ野球新記録となる「開幕から39試合連続無失点」をマーク。さらに東京五輪で日本代表「侍ジャパン」に選出されるなど、その活躍ぶりは球団外でも高く評価された。
 
 パの強打者たちをねじ伏せる剛速球で、年々評価を高めている平良。世界クラスのスケールをもつ「投げるおかわり君」の伝説は、まだまだ序章に過ぎないのかもしれない。

1 2 3 4 5


error: Content is protected !!