【2022中日・戦力分析】若手外野手を育てられるかが上位進出のポイント
2022/03/03
DELTA・竹下弘道
中日ドラゴンズ 得失点差で見る戦力分析【2022シーズン】
オープン戦が始まり、2022年シーズンも開幕が迫っている。今季の各チームはどのような陣容で開幕を迎えるだろうか。本シリーズは「戦力分析」と題して、昨季の状況を振り返り、オフシーズンの動向を確認することで今季の見通しを考えていく。今回の対象チームは中日ドラゴンズだ。
1.優勝とAクラス入りにはどれだけの底上げが必要か?
中日が「優勝」と「Aクラス」を狙うには、どのくらいの底上げが必要だろうか?まずはこれを確認するために、昨季のセ・リーグ順位表(図1)を見てみよう。
ここでは得失点差(得点から失点を引いた数値)に着目する。得失点差はチームの勝敗と連動する性質があり、「貯金」は「得失点差の1/5」におおむね一致する。この性質を利用すると、得失点を何点改善すれば優勝とAクラス入りできるかを割り出せる。
昨季の中日の得失点差は「-73点」だった。ここからは借金15となることが予想される。実際の中日は借金16となったことでBクラスの5位に沈む結果となった。
一般的な目安として、Aクラス入りには得失点差±0点(貯金0)、優勝には得失点差+100点(貯金20)が求められる。つまり、中日がAクラスに入るためには73点、優勝するためには173点、得点を増やすか失点を減らさなければならない。