ミスターも1年目は最下位。巨人・高橋由伸新監督が目指す〝引退後即監督〟のジンクス打破
巨人の来季監督に、高橋由伸打撃コーチ兼外野手の就任することが決定した。
2015/10/25
史上7人目の〝引退後即監督〟
果たしてヨシノブの手腕はいかに――。巨人の新監督に高橋由伸打撃コーチ兼外野手の就任が決まった。20日に球団側の正式な監督就任オファーを受けてから、わずか3日。23日に渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナーと面会し、巨人軍第18代の監督になる決意を伝え、了承された。
今季限りで現役を引退し、原辰徳前監督からバトンを受け取る高橋には「ジンクス打破」の期待が高まる。
高橋のように現役引退後の翌シーズンから即座に監督就任するケースは長い日本プロ野球史上それほど多くはない。
この〝引退後即監督〟は高橋で史上7人目。巨人では1975年の長嶋茂雄氏(現巨人終身名誉監督)に次いで2人目だ。だが、その長嶋氏が初陣の1975年シーズンでリーグ最下位に沈んだことも含め〝引退後即監督〟になった過去の6人全員は、就任1年目での「レギュラーシーズン1位」を達成できずにいる。
それでも直近の2004年に西武で〝引退後即監督〟となった伊東勤監督(現ロッテ監督)は過去の5人全員が就任1年目で5位以下のBクラスに終わっていた中、初陣のレギュラーシーズンで2位となり、同年から導入されたプレーオフ制度でレギュラーシーズン1位のダイエー(現ソフトバンク)を下して見事にリーグ優勝。その後、日本シリーズで中日に勝って日本一にも輝いた。
伊東監督の率いた2004年の西武は当時のプレーオフ規定に則っての〝下克上リーグV〟であり、同年のレギュラーシーズン成績は1位でなく、あくまでも2位だ。
言うまでもなく今は当時のようなパのプレーオフ制度が現存しない。