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西岡の時と重なるロッテ平沢、意外だったヤクルト・廣岡の指名【2015年ドラフト総括・高校生編】

10月22日、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が都内で行われた。高校生の指名に注目が集まった今年のドラフト。見るべきポイントはいくつもある。高校野球を中心に徹底した現場主義で取材を重ねるスポーツジャーナリスト、氏原英明氏に高校生のドラフト指名について総括してもらった。

2015/10/25

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楽天と競合して指名に成功したロッテ

 今回は比較的、サプライズなしに終わったのではないでしょうか。

 その中で個人的な感想を挙げていきますと、まずロッテが交渉権を獲得した平沢大河(仙台育英)選手は注目したいですね。

 今回のロッテは指名選手が読みにくい中での指名でしたが、この流れをみて思い出したのは2002年の西岡剛(現阪神)です。

 当時の西岡は多くのスカウトが1位評価とは見ていませんでしたが、当時の担当スカウトだった松本尚樹氏(現編成統括)の強い推しによるサプライズで1位指名、入団しました。
 その後の西岡の活躍、松本氏のチームでの立ち位置の変化はご存知の通りです。西岡は03年に入団、05年、10年の日本一に主力選手として大きく貢献。2010年にはシーズン200安打を放ち、そのオフにメジャーリーグに挑戦しています。
 
 その西岡の時と、今回の平沢が重なります。平沢を一番評価したのは楽天だったのは、ドラフト前に指名を公言していたことからも明らかでしょう。

 しかし、ロッテは、そこで、みすみす楽天の一本釣りを許さず、指名に踏み切りました。そして、交渉権を獲得した。この思い切りのいい指名はチームに何かをもたらすのではないかと期待せずにいられないのです。西岡の時のように。
 
 ロッテは内野手の高齢化が著しく、今後レギュラーポジションが目まぐるしく変わることが予想されています。その中での平沢獲得は非常に意味があるのです。背番号で言うと、将来的な「6」「8」「9」を千葉ロッテの若手陣で、今後争っていくわけですが、そこに平沢も参戦するということです。興味は高まるばかりです。

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