2回目の沢村賞、球史に残る名投手へ。大谷・藤浪より基準クリアが多かった前田健太
26日、今年度の沢村賞に前田健太が選出された。先発投手として厳しい選考基準をクリアした選手のみに与えられる、いわばその年の球界を代表するNO.1先発投手ともいえる。
2015/10/27
今季厳しい選考基準をクリアした選手たち
沢村賞には7つの選考基準がある。
・登板数25試合以上
・完投数10試合以上
・勝利数15試合以上
・勝率6割以上
・投球回数200回以上
・奪三振150以上
・防御率2.50以下
この基準をどれだけ満たしているかを参考に、選考される。
今季のセ・パ両リーグの規定投球回数以上の投手26人に上記基準を当てはめると以下のようになる。
・登板数25試合以上 20人(パ8人: 則本昂大、武田翔太、石川 歩、東明大貴、涌井秀章、メンドーサ、十亀剣、吉川光夫 セ12人:ジョンソン、菅野智之、前田健太、藤浪晋太郎、大野雄大、黒田博樹、メッセンジャー、小川泰弘、高木勇人、岩田稔、石川雅規、能見篤史)
・完投数10試合以上 0人
・勝利数15試合以上 3人(パ2人:大谷翔平、涌井秀章 セ1人:前田健太)
・勝率6割以上 9人(パ5人:大谷翔平、西勇輝、武田翔太、涌井秀章、十亀剣 セ4人: ジョンソン、マイコラス、前田健太、藤浪晋太郎)
・投球回数200回以上 2人(パ0人 セ2人:前田健太、大野雄大)
・奪三振150以上 8人(パ3人:大谷翔平、則本昂大、武田翔太 セ5人:ジョンソン、前田健太、藤浪晋太郎、大野雄大、メッセンジャー)
・防御率2.50以下 7人(パ2人:大谷翔平、西勇輝 セ5人:ジョンソン、菅野智之、マイコラス、前田健太、藤浪晋太郎)
基準をクリアした数は、
6 前田健太(広島)
4 大谷翔平(日本ハム) ジョンソン(広島) 藤浪晋太郎(阪神)
3 武田翔太(ソフトバンク) 涌井秀章(ロッテ) 大野雄大(中日)
となり、前田健太が選出された。
日本ハムの大谷翔平は勝利数、防御率、勝率の三冠を獲得したが、登板数、投球回数が基準に満たなかった。
前田健太は防御率こそ4位だが、先発投手最多タイの29登板、最多勝を獲得し、200回もクリア。シーズンを通してエースにふさわしい活躍をした。妥当な選出だったのではないだろうか。