日本ハム・大野奨太の残留は「戦闘宣言」。市川、近藤……来季の正捕手は誰だ!?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#15】
CS終了後、今季オフの去就で注目されていた日本ハムの大野奨太がFA行使を見送り残留を表明した。来季は背番号も「27」に変わるが、ますます日本ハムの正捕手争いから目が離せなくなった。
2015/11/04
中田は外野に戻して、近藤を一塁へ
で、話は一転、「来季のファイターズは、捕手をどうするかが最大の火種じゃないか？」という方向に展開した。
CS後、大野奨太は国内FA権の行使を見送り、中嶋聡のつけていた「27」番を引く継ぐ決断をした。これは表面的に穏やかに見えても、僕は「戦闘宣言」だと思う。
CS初戦で外されたプライドをかけて、来季は勝負する。その相手になるのは、第一に市川ではあるけど、もう一人、忘れちゃいけない宙ぶらりんのキャッチャーがいる。打撃ベストテン3位の好打者・近藤健介だ。
「打撃を重んじて大野を外した」CS用兵を考えると、近藤のイップス（近藤は本来、強肩で知られた捕手だけど、送球のイップスを抱えてしまった）さえ治れば栗山さんは近藤を使いたいだろう。「打てるキャッチャー」はすべての監督さんの夢だ。が、先行きが定まらない。栗山さん自身も大方針を決めかねており、今季も最後になって近藤をキャッチャー起用している。言っちゃ悪いが何とも中途半端だ。
打撃ベストテン3位（つまり、チームNO.1）の選手が来季、どこを守るかわからないのだ。これはファイターズ最大のミステリーであり、ファンからするとオフ期間、居酒屋で延々と議論できるネタである。
果たして近藤は捕手起用すべきなのか。
捕手じゃないとすれば一度、チャレンジしたサードなのか。とすればチームの本塁打王・レアードはどうするのか。本職のすし職人か。皆、持論を展開して侃々諤々、大変に盛り上がるのだ。
僕自身の考えを言うと、かつては「近藤＝打てる捕手」派だったが、最近、宗旨替えをした。「中田翔をレフトに戻して、近藤ファースト起用」だ。そのほうが中田も足を使うことになって、プラスに作用するんじゃないか。
秋の夜長、是非、読者もファン仲間で激論を交わしてほしい。
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