宮内オーナー「時間がかかっても……」。すでに退団者17名、オリ”自力チーム”構築の本気度【どら増田のオリ熱コラム#60】
オリックスは、今季オフにすでに17名の退団が確定している。その一方でドラフトでは昨年の9名に続き、10名と大量に指名した。宮内オーナーは補強も行いながらも、「時間がかかっても、自力のチームを作りたい」と生え抜き選手の長期的な育成を念頭に置いている。
2015/10/31
時間をかけてでも……
先日都内のオリックス本社で福良監督の就任挨拶を受けた宮内義彦オーナーは、補強を約束した上で「時間をかけてでも自力のチームを作っていきたい」と生え抜き選手の長期的な育成に意欲を示した。
福良監督も会見後の囲み取材で「(オーナーから)選手を育てるには少し時間がかかるだろうと言われました」とコメントしており、星野伸之ピッチングコーチと鈴木郁洋バッテリーコーチを来季から育成コーチに配置転換するなど、球団をあげて新たなチームづくりに向けて、生え抜き選手の育成を強化していくことになりそうだ。
「選手には元気を出してもらいます」
これは来季から二軍の指揮を務める田口壮二軍監督が就任会見で語った言葉。
惜しくも優勝は逃してしまったが、フェニックスリーグでは未来の4番候補である奥浪鏡を筆頭に、若手勢が連日元気あるプレーで大活躍。チームの勝利に貢献していた。この情報は当然のことながら田口二軍監督の耳にも入っていることだろう。
今年の大補強とオフの大きな入れ替えで、オリックスは全く新しいチームが出来上がりつつある。福良監督は調子が良い選手を積極的に起用するタイプなだけに、危機感を抱きながら秋季練習や秋季キャンプに臨む選手も少なくない。
補強だけに頼らず、長期的視野に立った末長く強い「チーム」の構築へ。本気の改革が幕を開けた。