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田中・ダル・岩隈に匹敵。前田健太がもしMLBに移籍したら初年度は何勝する?【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は前田健太がもしMLBに移籍した場合を想定した成績を考えてみる。

2015/11/03

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初年度は13勝10敗!?

 さて、前田のMLBでの成績を予想してみよう。
 一つ考慮しなければならないのは、球種の問題だ。岩隈、ダルビッシュ、田中は鋭いフォーク(MLBではスプリット)を積極的に使う。これがマネーピッチとなって三振の山を築いている。

 しかし前田健太はこれまでフォークやスプリットをほとんど投げていない。
 変化球はカーブ、チェンジアップとスライダーが中心だ。今のスタイルでいった場合、おそらく奪三振数は先輩3人のように増加することはないと考えられる。

 前田健太のNPBでの25試合換算の成績と、MLBでの30試合登板の予想。
 MLBでの初年度成績は13勝10敗、防御率は3.04。これはアメリカンリーグならば4位、ナリーグならば13位に当たる。優秀な数字だ。

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 勝利数は所属チームの強さによって変化するが、ローテーションを維持すれば二けた勝利は固いだろう。

 奪三振率はNPB時代と変わらない。被本塁打が大幅に増加し、防御率もその分上がるが、それでも十分に合格点の成績だ。
 あくまでも、数字のみでのシミュレーションにすぎない。

 果たして、ポスティングシステムを利用して今季オフでの移籍は実現できるのか。

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