阪神の“歴代最強”サード5人。球団史を彩る正三塁手の系譜、タイガースレジェンド選手たちの成績は?
2022/03/27
産経新聞社
阪神の歴代ベストナイン・三塁手部門
球史を振り返れば、どの球団にもポジションの代名詞と言える名選手がいるものだ。強いチームには、必ず確固たる地位を築くレギュラー選手の存在がある。今回は、ポジション毎に球団を支えてきた偉大な選手たちを紹介する。(阪神タイガース・三塁手編)
藤村富美男(ふじむらふみお)
投打:右投右打
身長/体重:173センチ/79キロ
生年月日:1916年8月14日
経歴:呉港中
〇最高殊勲選手(現最優秀選手・MVP):1回(1949年)
〇首位打者:1回(1950年)
〇本塁打王:3回(1936秋、49、53年)
〇打点王:5回(1944、47-49、53年)
〇最多出塁率(現最高出塁率):1回(1950年)
〇ベストナイン:6回(1947-52年)
〇オールスターゲーム出場:5回(1951-55年)
「物干し竿」と呼ばれた長尺バットがトレードマークの初代“ミスタータイガース”が、一塁手編に続いて名を連ねた。創設時~1940年代は投手との二刀流としても活躍し、37年秋からの2季連続優勝に大きく貢献。49年には不動の「4番・三塁」として打率.332、リーグ最多の187安打(当時最多安打の連盟表彰なし)、46本塁打、142打点と圧倒的な成績を残し、打撃2冠(本塁打・打点)、ベストナイン、最高殊勲選手(現最優秀選手)に輝いた。チーム一筋の現役生活で首位打者1回、本塁打王3回、打点王5回、最多出塁率(現最高出塁率)1回など打撃タイトルを総なめ。持ち前の打棒で球団の礎を築いた。
通算成績は、1558試合出場、打率.300、1694安打、224本塁打、1126打点、103盗塁となっている。