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巨人、深刻な生え抜き若手野手の伸び悩み。「谷間の世代」藤村大介と中井大介の現在地

ベテラン頼みに限界が見えたのが、2015年の巨人だった。しかし、そうなってしまったのもレギュラーを脅かす若手野手の突き上げがないからともいえる。

2015/11/06

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伸び悩む生え抜きの野手

「立岡は2軍にいる時はほとんど外野しかやっていなかったんです。今は1軍で内野も守ったりしてますけど、2軍では同じ熊本出身の後輩で、その時はポジションも内野と外野で違ったので…最近、ライバルみたいになったような感じですね」

数カ月前、藤村大介へのインタビューで立岡宗一郎のことを聞いたらそう答えてくれた。
3年前にソフトバンクからトレードでやって来た同郷の後輩が突如ブレイク。
25歳の背番号58は最後まで1番センターの座を守り抜き、103安打を放ち、規定打席には届かなかったものの打率.304を記録。
推定年俸900万円の救世主。さりげなく比較するとフランシスコの約15分の1。
最後の原チルドレン、立岡宗一郎は文句なしの若手MVPである。

今季リーグ最低のチーム打率、20本塁打以上0名に規定打席越えの3割打者0名と歴史的な貧打に苦しんだ巨人。
V3を支えてきたを主力陣が高齢化し衰え、それに取って代わるような若手も立岡以外は台頭しなかった。
特に深刻なのが生え抜き若手野手の伸び悩みである。
11年盗塁王の藤村は119→109→40→21と年々試合数を減らし、今季ついに1軍出場なし。
2年前に打率.324・4本塁打と活躍した中井大介も、29試合で打率.209と結果を残せず、2軍暮らしが続いた。
この藤村と中井はともに来季9年目、2016年は27歳のシーズンを迎えようとしている。

仮に社会人出身の27歳ルーキーなら、1軍即戦力になれなければ即クビだろう。
中井は昨オフに三塁勝負を明言したものの、ドラ1で将来の4番サード候補の岡本和真が入ってきた。
先日のドラフトでは藤村とタイプの被る左打ち俊足外野手の重信慎之介(早大)を2位指名。
さらに内野複数ポジションを守れる西武・脇谷亮太のFAでの巨人復帰も報じられている。

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