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「初回、先制、1番打者」――2014年日本シリーズVへのキーワード

今日から日本シリーズが開幕する。これまでの日本シリーズの数字を調べていくと、優勝するために必要な要素が浮き上がってくる。データからキーワードを探った。

2014/10/25

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過去の統計から、初回の重要性が浮かび上がる

 クライマックスシリーズ(以下CS)を1分挟み5連勝で突破し、9年ぶりの日本シリーズ出場を果たした阪神。一方、ソフトバンクはレギュラーシーズン、CSともに最終戦までもつれる激戦を制し、3年ぶりの出場となった。
 
 前身の球団も含め、両球団の日本シリーズでの対戦は3度目になる。過去2度はいずれもホークス(南海、ダイエー)が4勝3敗で日本一に輝いている。
 
 では、今季の日本シリーズはどのような展開になるのだろうか。過去の日本シリーズイニング別得点から探ってみよう。
 
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 1950年から昨年までの日本シリーズで、最も得点が入ったイニングは初回で351点。続いて6回の341点が多い。
 
 2001年以降に絞って見ても初回の78点が最多で、6、7回の69点が続く。
 近年、投手の分業制が浸透し、いわゆる勝利の方程式が確立されているチームが上位に進出することが多いが、日本シリーズの傾向を見ると終盤の得点が極端に少なくなっていることはない。
 
 初回の攻防が明暗を握りそうだ。
 ほかの側面から見ても、初回の重要性が浮かび上がってくる。
 
 過去の日本シリーズで先制したチームの勝敗は259勝117敗7分で勝率.689。今季、セ・パ両リーグで先制したチームの勝敗578勝271敗、勝率.681と大きな差はない。
 
 それが2001年以降に限ると58勝18敗1分、勝率.763まで上がる。
 イニング別得点で終盤の得点が極端に少なくなっていることはないものの、リードして終盤を迎えたチームの勝率は以前より上がっていると考えていいだろう。
 
 日本シリーズに出場する両チームの今季イニング別得点は、阪神が初回に最多の82得点。
 
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 ソフトバンクは6回の89点が最多だ。逆にイニング別失点は、阪神が8回の98点が最多。ソフトバンクは初回に最多の78失点。また、両リームとの初回の得失点がマイナスなのもポイントである。

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