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プレミア12がアピールの場に。MLB挑戦を表明した李大浩は、どこまで通用する?【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はMLB挑戦を表明したホークスの李大浩についてだ。

2015/11/07

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ベースボールチャンネル編集部



日韓ともに球史に残る名選手

 福岡ソフトバンクホークスの主砲、李大浩(イ・デホ)が、MLBへの挑戦を表明した。
李大浩はソフトバンクと3年契約を結んでいた。
 今年はその2年目だが、3年目は一定の成績をクリアすれば李大浩側に選択権があるオプションだったという。
 移籍が正式に確定したわけではない。来季もホークスでプレーする可能性も残っているが、NPBの最強外国人選手の1人であることに間違いはない。

 33歳になる李大浩は記者会見で「MLBに挑戦するには、ぎりぎりの年齢」と、動機を話した。
 李大浩は、すでにさまざまな意味で「球史に残る選手」と言える。まず故国のプロリーグKBO(韓国野球委員会)では、最強打者の一人だ。
李大浩のキャリアSTATSを見てみよう。

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 李大浩は、2006年と2010年に三冠王を獲得している。
 KBOの三冠王は、1982年の創設以来33年間で、1984年の李萬洙(イ・マンス)と、李大浩の2人(3回)だけ。
 KBOでは、シーズン56本塁打のアジア記録(当時)を打ち立てた李承燁(イ・スンヨプ)とともに、現役ながら伝説化した大打者になっている。

 日本の野球ファンにとって印象に残っているのは、2009年のWBCだろう。
 この大会で日本は韓国と5試合も戦った。その韓国の中軸が、金泰均(キム・テギュン)と李大浩だった。最終的に日本代表は2人の主軸をおさえて、優勝した。

 この年のオフに、金泰均が千葉ロッテに移籍を表明。翌2010年、金泰均は中軸に座って92打点を叩きだし、千葉ロッテの「下剋上日本一」に貢献した。
 2011年オフ、李大浩もNPBへのFAによる移籍を宣言した。
 この移籍には疑問を呈する見方も多かった。ずば抜けた巨漢で動きの鈍い李は、きめ細かなNPBの野球に適応できないのではないかという理由からだった。
 しかし、それは杞憂だった。李大浩は1年目に打点王を獲得したのだ。

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