打てるわけない…日本球界の速球王は誰? プロ野球歴代最速ランキング上位6人【NPB】
2023/03/04
産経新聞社
伝説の15球から生まれた日本人最速記録
大谷翔平 (おおたにしょうへい)
当時所属:北海道日本ハムファイターズ(現ロサンゼルス・エンゼルス)
生年月日:1994年7月5日
出身:岩手県出身
身長/体重:193センチ/97キロ
投打:右投左打
ポジション:投手、外野手、指名打者(DH)
NPB通算投手成績:85登板(543回)、42勝15敗、1ホールド、624奪三振、防御率2.52
2016年10月16日に行われたパ・リーグCSファイナルステージ(札幌ドーム)第5戦の福岡ソフトバンクホークス戦で、当時自身が持っていた日本球界最速記録を更新した。
日本シリーズ進出へ王手で迎えた第5戦。日本ハムは、ルーキー加藤貴之が初回に4点を失い、苦しい展開になるも、打線がつながり5回までに7点を挙げて試合をひっくり返した。
3点リードの9回、日本ハムは、指名打者で先発出場していた大谷のDHを解除した。ピッチャーとして「大谷」の名がコールされると、4万1138人を動員した本拠地場内に地鳴りのような歓声が響き渡り、大谷は5番手として最終回のマウンドへ上がる。
初球から160キロを超えるボールを次々と投じた大谷。先頭の松田宣浩を空振り三振に打ち取り、1死で迎えた吉村裕基への初球、インコース低めで空振りを奪ったボールは、165キロを計測。場内は大きくどよめいた。ベンチで見守る選手たちも唖然とした表情を浮かべ、歴史的瞬間を目の当たりにする。吉村を3球三振に仕留めると、続く本多雄一も遊ゴロに打ち取り、4年ぶりの日本シリーズ進出へと導いた。
その後の活躍は、周知のところである。現在はロサンゼルス・エンゼルスの顔として活躍し、21年はMLBア・リーグMVPを満票で獲得、22年は「2桁勝利&2桁本塁打」を達成するなど、二刀流の勢いはとどまることをしらない。