NPBで実績をあげたラミレス新監督のクレバーさと分析力。DeNAの来季は”緻密”な野球へ変わるか
6日からアレックス・ラミレス新監督率いる横浜DeNAベイスターズの奄美秋季キャンプが始まった。新監督の掲げる野球に対して、選手たちはどのようなイメージを重ねているのだろうか。
2015/11/07
ベースボールチャンネル編集部
石川「監督は常にポジティブで前向き」
6日からアレックス・ラミレス新監督率いる横浜DeNAベイスターズの奄美秋季キャンプが始まった。
今回のキャンプのテーマは『凡事徹底 ~DO ALL THE COMMON TASKS PROPERLY~』。
プロフェッショナルとしてはあまりに基本的なテーマではあるが、今シーズン、要所要所でつまらないミスを連発し勝利を逃したことが多かったことを考えれば、初心に帰るためには必要不可欠な要素であることは間違いない。
練習初日の前夜、ミーティングでラミレス監督は以下の言葉を選手たちに伝えている。
「来シーズンの目標は優勝です。今季あった多くのミスを忘れることなく、それを生かしていきましょう。どうやったら良くなるのか、課題や目的意識を持って練習に取り組みましょう。朝起きてから夜寝る前まで、この2週間は野球のことだけを考えてください。ケガがないように、そして、リラックスして楽しんでいきましょう」
中畑清前監督からラミレス監督へ――DeNA体制5年目にしての初めての指揮官の交代。現場は大きな環境変化を強いられるわけだが、肝心の選手たちの反応と言えば、戸惑いもなくおおむね良好だ。
現役時代ともにプレーし、当時から打撃面でアドバイスを受けてきた石川雄洋は次のように語る。
「ラミレス監督とは現役時代一緒に野球をやり、よく面倒を見てもらっていたので、監督に対してやりやすいという言い方は的確じゃないとは思いますが、しっかりと役に立ちたいという気持ちは強いですね。常にポジティブで前向きな方。チームとしてもいい感じにやれる感触はありますね」