NPBで実績をあげたラミレス新監督のクレバーさと分析力。DeNAの来季は”緻密”な野球へ変わるか
6日からアレックス・ラミレス新監督率いる横浜DeNAベイスターズの奄美秋季キャンプが始まった。新監督の掲げる野球に対して、選手たちはどのようなイメージを重ねているのだろうか。
2015/11/07
ベースボールチャンネル編集部
日本で結果を出している外国人選手はクレバー
今シーズン不手際が多かったバッテリーにいい影響を与えそうだが、日本で活躍してきた外国人選手の機知について前出の梶谷が以下のようにつづける。
「長い間結果を出している外国人選手ってすごく考えて野球をやっていてクレバーだと思うんですよ。ラミレス監督もしかり、チームメイトのロペスと話していても、相手ピッチャーのことをいつも研究している。逆に言うと、日本人よりも外国人選手のほうが繊細なんじゃないかなって。だってメジャーリーグとか見ていても、打撃が不振に陥ると、試合中でもすぐベンチ裏に行ってビデオを見たりする選手が多いじゃないですか。
ラミレス監督がどんな野球をするのか現地点では具体的にはわかりませんが、秋季キャンプや来年のキャンプを経て理解を深めていきたい。自分としてはやることは一緒なので、自分らしくやりつつも、ラミレス監督とチームの力になりたいと思います」
全面的なチーム立て直しの必要性、そしていきなりの監督就任に対し不安視する声も多いが、激しい競争を勝ち抜き日本の現代プロ野球を知り尽くした外国人監督がどんな采配を振るうか興味深い。
かつて日本球界で選手として大活躍し、のちに監督になった人物にはドン・ブレイザーやレオン・リーがいるが、言うまでもなく彼らとは時代が違う。
これまで若松勉、古田敦也、原辰徳、中畑清といったバラエティ豊かな監督のもと野球をやってきた経験と、一昨年まで同じチームで野球をしてきたチームメイトとの親和性。日本プロ野球をここまで詳細に見つめ、磨いてきたラミレス監督の分析力と緻密さが、どこまで再スタート切るチームにアジャストするのか注目したい。