充実している日本、チャイニーズ・タイペイ。プレミア12参加国の戦力は?【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はプレミア12についてだ。
2015/11/08
韓国はMLB挑戦表明の李大浩、朴炳鎬の打撃に注目
5位 オランダ 平均年齢29.2歳
国際大会では無類の強さを発揮する。まるで日本のようなつなぐ野球をするし、実力者もいる。2013年のWBCに続いて、主軸はアンドリュー・ジョーンズ、バレンティンというNPB上がりの選手。
アンドリュー・ジョーンズはFAであり、ここで活躍して契約を勝ち得たいと思っているはずだ。元楽天のルーク・ファンミル、MLBで53勝したジェイアー・ジャージェンスなど侮れない選手がそろっている。A組では台湾のライバルだろう。
6位 ドミニカ共和国 平均年齢28.4歳
MLBに最も多くの選手を供給している国。アレックス・ロドリゲスや、エイドリアン・ベルトレ、アルバート・プホルズなど一線級のMLB選手がたくさんいるが、今回は出場できない。その分戦力ダウンは否めない。しかしプロスペクトが意外性を発揮する余地はあろう。
強打の捕手としてMLBで活躍したミゲル・オリーボ、中日のエクトール・ルナ、ユーティリティプレイヤーとして知られるウィルソン・ベテミットあたりが中心か。
7位 カナダ 平均年齢27.3歳
MLB傘下のマイナー選手でチームを構成。WBCではいいところがなかったが、レベルは中の上か。選手層が薄いのはいかんともしがたい。クリス・ルルーは元ヤクルト。
8位 韓国 平均年齢27.7歳
このところ国際大会では日本や台湾の後塵を拝しているが、顔ぶれを見ると今回は気合が入っている。李承燁、金泰均などのベテラン選手が姿を消し、若い実力者が上がってきた。
注目はなんといっても朴炳鎬(パク・ビョンホ)だろう。4年連続本塁打、打点の二冠王を獲得し、ポスティングでMLBに挑戦を宣言した。この打棒が通用するかどうか。
そして同じくMLBに挑戦する李大浩。日本シリーズの余勢をかって、NPB投手陣を打ち崩す可能性も十分にある。日本との開幕戦に注目だ。