今年も豊作…2022年パ・リーグ“必見”の即戦力ルーキー5人。快挙達成の高卒捕手、異例の大役務めたドラ8右腕も
2022/04/19
産経新聞社
パ・リーグ、新人王筆頭候補のルーキーは?
3月25日に開幕した2022年シーズンのプロ野球だが、変わらずコロナ禍の余波は続き、『特例2022』での離脱が数多く発生。試合中止も相次ぎ、各球団が選手のやりくりに頭を悩ませている。
そんな中、若さ溢れる新人選手たちの活躍が目覚ましい。今季は、ドラフト1位の4人を含む計21人 (セントラル・リーグ10人、パシフィック・リーグ11人)が開幕一軍入り。既にチームの重要戦力となっている選手もいる。今回は、パ・リーグ新人王候補に挙がる即戦力ルーキー5人を紹介していく。(※今季成績は18日終了時点)
松川虎生(千葉ロッテマリーンズ)
ポジション:捕手
投打:右投右打
身長/体重:178センチ/98キロ
生年月日:2003年10月20日
経歴:市立和歌山高
ドラフト:2021年ドラフト1位
市立和歌山高からドラフト1位でロッテに入団した松川。市立和歌山高では、通算43本塁打を記録。強肩強打の高校No1キャッチャーとして名を馳せ、主将、4番打者も務めた3年春には、DeNAから同じくドラフト1位指名を受けた小園健太投手との黄金バッテリーでチームを甲子園出場に導いた。
高卒1年目の今季は、二軍で経験を積むものと思われていたが、一軍に帯同した春季キャンプから高い潜在能力を発揮。オープン戦でも石川歩投手、佐々木朗希投手ら主戦投手を好リードし、2リーグ制以降では史上3人目となる高卒捕手での開幕スタメンを掴んだ。迎えた開幕戦は、いきなり3投手の完封リレーを演出。雨天中止を挟んだ次戦では、プロ初安打を含むマルチヒットをマークした。さらに、佐々木朗とバッテリーを組んだ10日のオリックス戦では、28年ぶりの完全試合達成をアシスト。17日の日本ハム戦でも、佐々木朗を8回完全投球に導いた。打撃面ではプロの壁に苦しんでいるが、状況に応じたバッティングでチャンスを演出する場面も。正捕手格としてチーム防御率リーグトップ(1.97)のピッチャー陣を支えている。
ここまでの今季成績は、9試合出場、打率.179(28打数5安打)、4打点、OPS.429(出塁率.179+長打率.250)となっている。