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昭和、平成、そして令和へ…一時代を築く「怪物」の系譜。最強投手たちの伝説とは

2022/04/22

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産経新聞社



佐々木朗希(ささきろうき)

投打:右投右打
身長/体重:190センチ/85キロ
生年月日:2001年11月3日
経歴:大船渡高
ドラフト:2019年ドラフト1位
 
 ついに覚醒した“令和の怪物”。大船渡高では、3年夏の岩手県大会で160キロを計測。エースとしてチームを決勝進出に導いた。決勝戦では故障の懸念から登板を回避し、甲子園出場は叶わなかったが、逸材として大きな注目を集めた。さらに、高校日本代表の候補合宿では、紅白戦で驚愕の163キロを計測。U-18W杯で国際大会も経験した。
 
 ドラフト会議では、パ・リーグ4球団(ロッテ、楽天、日本ハム、西武)が競合の末にロッテ入り。球団の方針により、ルーキーイヤーは身体作りに専念することとなった。昨季は、オープン戦で実戦登板を果たすと、開幕後は二軍で圧巻の投球を見せた。そして5月16日の西武戦で満を持して一軍デビュー。同27日の阪神戦では、5回4失点(自責点3)でプロ初勝利を挙げた。その後も中10日以上の登板間隔を空けて先発登板。レギュラーシーズン2位で迎えたポストシーズンでは、開幕投手に抜擢。6回10奪三振1失点の好投で勝利に貢献するなど大器の片鱗を示した。

 プロ3年目の今季は、開幕からローテーション入りを果たすと、開幕3戦目に先発登板し、自己最速を更新する164キロを計測した。そして、10日のオリックス戦では、NPB新記録となる13者連続奪三振、NPB記録に並ぶ1試合19奪三振を記録。終始打者を圧倒して9回を105球で投げ切り、史上最年少(20歳5カ月)での完全試合を達成した。さらに、次戦の日本ハム戦でも、8回までパーフェクトピッチング。試合状況と球数の影響もあってマウンドを譲ったが、2試合連続で球史に残る快投を見せた。
 
 通算成績は、15試合(94回1/3)を投げ、5勝2敗、124奪三振、防御率1.91となっている。(※21日時点)
 
 
 昭和→平成→そして令和と、バトンが渡った怪物。それぞれの決め球がカーブ(江川)、高速スライダー(松坂)、高速フォーク(佐々木)と、時代のトレンドに沿った変遷を遂げているのも面白い。“令和の怪物”の一層の活躍に、そしてこの先新たな「怪物」の出現に期待したい。

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