楽天、秋季キャンプでの“珍トレ”で再び日本一なるか。中日は「ダンス」、ロッテは「地下足袋」
パリーグ最下位の楽天、セリーグ5位に沈んだ中日など、来季へ向けて雪辱を誓う秋季キャンプが始まっている。技術・体力両方の能力を引き上げるべく、各球団ユニークなトレーニングも取り入れられている。
2015/11/11
楽天の夜間練習は、畳の上で行う『体幹トレ』
対外試合など、実戦形式のメニューが盛り込まれる2月の春季キャンプとは違い、秋季キャンプでは、この時期ならではのユニークな練習法が取り入れられている。
過去には“珍トレ”の成果が、翌年の日本一に結びついた例もあり、2016年シーズンを占う意味でも各球団のそれぞれの秋に注目したい。
岡山・倉敷市で秋季キャンプを行うのは、今季パリーグ最下位に沈んだ楽天。梨田昌孝新監督の下、新たなスタートを切った。
その楽天のユニークな練習法は、夜間練習のときに実施された、畳の上で裸足で素振りを行う練習。足の指で畳をかませて安定させることで『体幹』を鍛えることにつながるのだという。
指導を行う池山隆寛打撃コーチは、現役時代ヤクルトで19年間プレー。「ブンブン丸」と呼ばれ、豪快なスイングでファンを魅了した。通算304本塁打を放った経験を生かし、自身と同じスラッガー育成に着手する。
ここ数年は外国人助っ人が主軸を打つケースが目立つ楽天。長打力のある和製大砲を生み出すためにも、ただ素振りを繰り返すのではなく、『体幹』を鍛えることで飛距離アップが期待できる練習を取り入れたのだ。
楽天の今季のチーム打撃成績を見ると、打率.241、85本塁打、463得点といずれもリーグ最下位の成績(本塁打はロッテと同数)に終わった。打撃力の向上がチームの大きな課題といえる。