日本人内野手の評価は厳しいが……FA三塁手が大不況。メジャーが松田に興味を示す理由
ソフトバンクの松田宣浩が10日、大リーグ移籍を視野にFA宣言を行った。近年、日本人内野手がアメリカで成功している例は少ないが、松田のメジャー移籍の可能性はあるのだろうか。仮に移籍した場合、成功の見込みはあるのだろうか。
2015/11/11
松田の打撃スタイルはメジャー向きと評価する声も
長期戦を視野に入れれば、需要がないわけではない。トレードや補強などで、各球団の陣容は移り変わる。正三塁手として。もしくは正三塁手が頼りない球団では2番手三塁手として、声がかかる可能性は決してゼロではない。
松田は安打の約6割が左翼方向というプルヒッターだが、打撃の際に崩されても右手をバットから決して離さず、右手での押し込みを生かすスタイルはメジャー向きと評価する声もある。日本の統一球に比べて重くて飛ばないとされるメジャー球に、押し込むことでより力を伝えられるためだ。
10日に3年連続でのゴールデングラブ賞受賞が発表された守備も、かつての日本人内野手に比べればデメリットは少ない。これまで挑戦してきた内野手は、井口、松井稼、西岡、中島、田中賢ら二遊間の選手がほとんど。三塁手としてデビルレイズに入団した岩村明憲も、エバン・ロンゴリアの成長により二塁手へコンバートされた。三塁手ならば逆シングルでの捕球を求められる場面は少なく、松田は強肩でもある。
すでに一部のメディアでは、パドレスが獲得に興味を示し調査しているとも報じられている。狭き門であり、年内決着は難しいかもしれないが、松田がメジャー球団との契約を成し遂げることは決して不可能ではない。