来季誰が正三塁手? 今江・松田らFA選手や外国人選手の移籍次第で、シャッフルの可能性も
今江、松田がFAを宣言。ルナ、バルディリスらの退団も濃厚で今オフは多くの球団を巻き込んだ三塁手の大異動が起こる可能性もある。実績抜群の今江は高額年俸がネックとなりそうな一方で脇谷、クルーズらが高い人気を集めそうだ。
2015/11/11
今江の移籍先はどこが有力?
松田はソフトバンク残留かメジャー移籍のみと明言しているため国内移籍の可能性はゼロ。
ほかに外国人選手ではルナ、バルディリスに加えて、ロッテでは主に二遊間を守ったもののメジャーでは三塁手での出場が最も多かったクルーズ、一昨年30盗塁のヘルマンらもいる。
FA市場に目を移すと、今江の他にも三塁を含め複数のポジションが守れる脇谷や木村昇吾ら今オフの移籍市場に三塁を守れる人材が多く揃っている。
最も実績が豊富なのは今江だろう。
今季は故障で98試合に留まったが、レギュラー定着の05年から10年連続で100試合以上に出場し、その間打率3割以上を4度記録。日本シリーズMVP2度と短期決戦においては無類の勝負強さを誇る。
しかし今季の打率は.287ながら出塁率が低く、本塁打も1本に終わったため、RCはわずか40.52。143試合換算でも59.13で、中島卓也(同61.50)や鈴木大地(同58.95)に近い数字だ。
さらに今季の推定年俸は2億円、FAとなれば人的補償が必要なAランクに分類される可能性が高い点は獲得球団にとってマイナス要素ではある。
そういった要素を考えると今江の獲得に乗り出せる球団は限られそうだ。
例えば楽天はどうか。最下位に終わった今季、ウィーラーが主に三塁を守った。シーズン終盤になって打撃でアピールしており、DHという選択肢も残されている。右の中距離砲で、かつ守備力の高い今江がもし加入すれば、ウィーラーや藤田、銀次などを含めて内野のバリエーションが増える。
また井端が引退し、村田・片岡の両ベテランに不安がある巨人が興味を示す可能性もありそうだ。
松田が流出した場合のソフトバンクはどうだろうか。ポイントゲッターとしては松田に比べ劣るものの、一塁の李大浩の流出もあり得るソフトバンクにとって通年でレギュラーを任せられる存在は貴重。選手層の厚さを考えれば人的補償も苦にならない。
しかし両選手とも残留という可能性も残されており、すぐに動くとは考えにくい。
高橋周平の育成を目指す中日や、新助っ人マット・ヘイグの獲得が濃厚の阪神も獲得は低いか。