プロ野球史上最高の外国人投手5人。歴代最強の“大当たり”助っ人選手は誰?
2023/02/12
産経新聞社
郭泰源(かく・たいげん)
投打:右投右打
身長/体重:180センチ/72キロ
生年月日:1962年3月20日
経歴:長栄高-合作金庫
主に先発として13年間にわたって圧倒的な活躍を見せた郭泰源。自慢の速球から、“オリエンタル・エクスプレス”の愛称で知れわたり、相手の脅威となった。
台湾出身、母国では、長栄高、合作金庫、中華民国陸軍野球部でプレー。ロサンゼルスオリンピックなど国際大会の折には、代表戦士として活躍し、注目を集めた。
西武には1985年に入団。150キロ中盤の速球に加え、切れ味鋭い高速スライダーやシュートを抜群の制球力でコントロールし打者を翻弄し、先発として9勝、防御率2.52をマーク。さらにはノーヒットノーランも達成するなど初年度から期待以上の活躍を見せた。
翌86年にはクローザーに転向し16セーブ。87年の先発再転向後は長きにわたりエース格として活躍し、チームの黄金時代を支えた。88年と94年には最高勝率のタイトルを獲得。特に圧巻だった91年には15勝を挙げ、シーズンMVPにも輝いた。
また、高い勝率も然ることながら、1イニングあたりに出す走者を表すWHIPでは、88年の0.91を皮切りにリーグ最高を4度マークするなど、支配的な投球を続けた。
退団後は指導者の道に進み、ソフトバンクの投手コーチや、母国の代表監督などを歴任している。
NPB通算成績は、272試合(1682回1/3)を投げ、117勝68敗18セーブ、1069奪三振、防御率3.16となっている。