プロ野球史上最高の外国人投手5人。歴代最強の“大当たり”助っ人選手は誰?
2023/02/12
産経新聞社
デニス・サファテ
投打:右投右打
身長/体重:193センチ/102キロ
生年月日:1981年4月9日
経歴:アリゾナ州大-ブルワーズ-アストロズ-オリオールズ
NPB球団に計11シーズン在籍したサファテ。160キロ近い威力抜群のストレートと、落差の大きいフォークで驚異の奪三振率を誇る。また、打者のタイミングを外すカーブやスライダーなど持ち球全てが一級品だ。
アメリカ合衆国出身、アリゾナ州大から、2001年MLBドラフト9巡目(全体268位)でミルウォーキー・ブリュワーズに指名され入団。06年に同球団でメジャーデビューし、その後ヒューストン・アストロズ、ボルティモア・オリオールズでもプレーした。MLB通算は92試合の登板(4先発)で、5勝4敗、7ホールド、防御率4.53の成績だった。
2011年に来日すると、広島、西武でも主にクローザーとして活躍し、ソフトバンクでは14年からプレー。この年にはNPB史上初となる両リーグで30セーブを達成するなど、64試合の登板で防御率1.05と圧巻の成績を残し、チームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。
以降も不動の守護神としてチームの躍進を支え、15年からパ・リーグタイ記録となる3年連続セーブ王を獲得。特に圧巻だったのは17年で、前人未到の54セーブをマークし、シーズンMVP、日本シリーズMVP、外国人選手としては初めての正力松太郎賞も受賞するなど大車輪の活躍を見せた。18年からはけがに苦しみ、翌年以降は、1軍登板ゼロ。そして21年、ついに引退を決めた。
NPB通算成績は、427試合(435回1/3)を投げ、27勝20敗234セーブ48ホールド、574奪三振、防御率1.57となっている。