プロ野球史上最高の外国人投手5人。歴代最強の“大当たり”助っ人選手は誰?
2023/02/12
産経新聞社
ヴィクトル・スタルヒン
投打:右投右打
身長/体重:191センチ/90キロ
生年月日:1916年5月1日
経歴:甲陽中-旭川中
プロ野球黎明期まで遡ると、スタルヒンは助っ人外国人選手の歴史を語る上で欠かせない存在だ。
長身から投げ下ろす速球と優れた投球術が特徴で、主に先発として通算303勝を挙げるなど、輝かしい成績を残した。
1936年に巨人へ入団し、当初は制球難で苦しんだが、猛練習で克服。37年春に13勝、防御率1.53、秋には15勝、防御率1.85で最多勝を獲得した。
以降はエースとして大車輪の活躍を見せ、1シーズン制となった39年にはシーズン最多勝利記録となる42勝、防御率1.73で最多勝とシーズンMVPを獲得。在籍9年間で最多勝5回、シーズンMVP、最高勝率2回、最優秀防御率1回と数々のタイトルに輝いた。
巨人退団後は成績が低迷したが、金星に移籍した48年に、4年ぶりの2桁勝利となる17勝、防御率2.17をマーク。翌49年には27勝、防御率2.61で最多勝を獲得し、復活を遂げた。
引退後の1960年に殿堂入り。84年には学生時代を過ごした旭川の地に「スタルヒン球場」が誕生し、現在は日本ハムの準本拠地として使用されている。
NPB通算成績は、586試合(4175回1/3)を投げ、303勝176敗、1960奪三振、防御率2.09となっている。