離脱さえなければ…“ガラスの天才”6人。けがが悔やまれる現役野手たち
2023/09/09
産経新聞社
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プロ野球の世界には、いつの時代も離脱さえなければ球界を代表する選手であろうという「ガラスの天才」がいる。高い能力を有しレギュラーとしての期待が大きい反面、その身体能力の高さゆえ、身体への負担が大きく、けがにつながってしまう悲運の選手たちだ。ここでは、誰もが認める高い能力を持ったガラスの打者6人を紹介する。(現役野手編)
梶谷隆幸(読売ジャイアンツ)
開星高を経て2006年高校生ドラフト3巡目で横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団。
プロ7年目の13年に287打席に立って打率.346、16本塁打をマークし頭角を現すと、同年から5年連続の2桁本塁打をマーク。14年には規定打席に到達し、39盗塁で盗塁王に輝いた。
パンチ力とスピードを兼ね備え、クリーンアップとリードオフ、どちらもこなせる中距離砲として存在感を示し、2017年にはキャリハイとなる21本塁打を放った。
20年には規定打席で初めて打率3割超えとなる.323、19本塁打の好成績を残して同年オフに巨人へFA移籍。
移籍1年目は61試合の出場にとどまりながらも、打率.282、11盗塁を記録。出場すれば安定した成績が見込める可能性が高いだけに、長期離脱が悔やまれている。
度重なるけがの影響を受け、昨シーズンは全休。オフには育成契約となった。それでも順調な回復ぶりを見せ、開幕直前に支配下復帰。レギュラーシーズンでは複数回の2軍降格を経験しているが、現状で3割前後の高打率を残すなど存在感を示している。