離脱さえなければ…“ガラスの天才”6人。けがが悔やまれる現役野手たち
2023/09/09
産経新聞社
川端慎吾(東京ヤクルトスワローズ)
市立和歌山商業高を経て、2005年ドラフト3位指名でヤクルトに入団。プロ6年目に遊撃手のレギュラーとして初めて規定打席に到達すると、リーグ優勝を果たした2015年には、打率.336、195安打で首位打者と最多安打の打撃タイトルを獲得した。
2014年から3年連続で規定3割を維持し、リーグ優勝への大きな原動力となった川端だったが、2017年に椎間板ヘルニアを発症。以降は長期離脱と打撃低迷が続いた。
2021年に代打で生きる道を極め、93打席で打率.372、出塁率.419。得点圏打率は4割を超え、「代打の神様」として復活を遂げる。
同年は代打成績で真中満に次ぐシーズン30安打をマークし、2015年以来となるリーグ優勝に大きく貢献。さらに日本シリーズ第6戦では、6年前に成し遂げられなかった日本一を自らのバットで決める殊勲打を放った。
昨季こそ打撃不振に苦しんだが、今季も主に代打として重要な場面で起用。少ない打席数ながらも、打率3割を超える活躍を見せている。
豊かな才能がありながらも幾度となく発症するけがに苦しんでいるが、自分で導き出した役割を全うしている。