補強ポイントと合致、コンバートも可能に。楽天が三塁手・今江を必要とする理由
楽天が、ロッテからFA宣言した三塁手・今江の獲得を目指すようだ。もしも楽天に加入するとなれば、チームにどんな化学変化をもたらすのだろうか。
2015/11/13
楽天の補強ポイントと合致
三塁手として1259試合に出場した今江の獲得は、楽天の補強ポイントとも見事に合致する。
日本一を飾った2013年にはマギーが128試合でホットコーナーのスタメンを張った。
しかし、昨年は銀次の69試合先発出場が最多、今年はウィーラーの47試合が最多だ。この2年、固定できずに苦しんできた。そのこともあり、楽天の三塁手OPSは2年連続で大幅に目減りをし、今年は2013年と比べて約2割減。リーグ平均からも大きな遅れをとる事態になった。
ポジション別OPSをリーグ平均と比較した時にも、ホットコーナーがセンターと同様、イーグルスの大きなウィークポイントである事実が確認できる。この差を縮める選手として今江に白羽の矢が立ったというわけだ。
もちろん、理想を言えば、日本ハムのレアードのような長打力のある新外国人打者を三塁に据えたいところである。しかし、今オフはMLBのFA市場でも目ぼしい三塁手が不在という海外事情もある。
仮に新外国人を連れてきてもNPBに順応するための時間が必要となり、マギーのように開幕早々からバリバリ働いてくれる保障もない。その点、今江は「手堅く計算できる確かな戦力」になるのだ。
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