補強ポイントと合致、コンバートも可能に。楽天が三塁手・今江を必要とする理由
楽天が、ロッテからFA宣言した三塁手・今江の獲得を目指すようだ。もしも楽天に加入するとなれば、チームにどんな化学変化をもたらすのだろうか。
2015/11/13
ウィーラー、銀次を活かすことにも
今江にホットコーナーを任せることで、ウィーラーや銀次を活かすことにもつながる。
ウィーラーの三塁失策数は54試合で9個と多く、その守備率は.927と物足りない。その打率/出塁率/長打率は、三塁スタメンで.224/.295/.412だったのに対し、左翼.328/.405/.531だった。
8月19日以降144打数45安打の打率.313とNPBに順応して好成績を残したウィーラーだが、同日以降の三塁先発出場時打率は.267に止まった。
守備負担の少ない左翼に就いた時の打撃成績が明らかに良く、今江が三塁に入ることで来季はウィーラーを左翼で起用することができ、NPBに慣れてきた打力を開幕から発揮してもらえるような環境整備が可能になる。
銀次も同様だ。
秋季キャンプ、倉敷の地で梨田監督は来季構想の目玉に2番・銀次起用を挙げている。走者を進める仕事が要求される2番は、他の打順と比べて制約もあり、考えることも多くなる。
三塁と比べて守備負担の少ない一塁に銀次を固定することで、守備での憂いを取り除き、2番という新たな持ち場で打撃に集中させられる。
楽天に今江が加入することになれば、チームにとって戦力になるのは間違いないだろう。