プロ野球”史上最強”世代!? 1988年生まれの投手5人。日米で活躍するスター選手たち
2022/05/12
産経新聞社、Getty Images
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プロ野球史を振り返ると、球界を代表する選手が揃う「黄金世代」が多く存在する。ここでは、世代の中でも特に実績の優れた5人を紹介する。今回は“史上最強との呼び声も高い1988年(昭和63年)生・投手編。(今季成績は5月11日時点)
田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
投打:右投右打
身長/体重:188センチ/97キロ
生年月日:1988年11月1日
経歴:駒大苫小牧高
ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目
日米で輝かしい実績を残している“神の子”。駒大苫小牧高から2006年高校生ドラフト1巡目で楽天に入団。高卒ながらルーキーイヤーから11勝7敗、196奪三振、防御率3.82をマークし、新人王を受賞した。
以降はエース格としてチームを牽引。翌08年こそ9勝にとどまったが、09年からは5年連続2桁勝利を記録した。11年は19勝5敗、241奪三振、防御率1.27、勝率.792の成績で最優秀防御率、最多勝、最優秀投手(現最高勝率)の投手3冠、沢村賞を戴冠。さらに、13年には24勝0敗1セーブ、183奪三振、防御率1.27と驚異的な数字で、連勝などの世界記録を樹立。11年同様に投手3冠と沢村賞、さらには最優秀選手(MVP)にも輝き、チーム創設初のリーグ優勝、日本一を置き土産に海を渡った。
メジャーリーグの舞台でも、1年目から名門・ヤンキースの先発ローテーションに定着。いきなり13勝を挙げると、同年から6年連続2桁勝利を記録。15年からは3年連続開幕投手も務め、16年には14勝、防御率3.07の好成績で最優秀防御率のタイトルにも肉薄した。7年間で通算78勝46敗と32個の貯金を作り、ポストシーズンでも強さを発揮。契約を終えた20年オフに古巣・楽天への復帰を決断した。
昨季は4勝と勝ち星には恵まれなかったが、メジャーで培った巧みな投球術で防御率3.01と及第点の数字を残した。迎えた今季は、開幕から本領発揮。ここまでリーグトップの4勝、同2位の防御率1.17をマーク。5月10日ロッテ戦では、日本球界復帰後初となる完封勝利を飾った。