自由契約からの巻き返しは? 栗原ら4選手の楽天入団が決定的、『梨田再生工場』となれるか
入団テストを受けていた元広島の栗原健太ら4選手の楽天への入団が決定した。来季から楽天で指揮を執る梨田監督は、過去に「野村再生工場」の異名をとった野村克也元監督のように彼らを再び戦力として活用することができるのだろうか。
2015/11/15
実績ある4選手の獲得に成功した楽天
13日、楽天の倉敷秋季キャンプを視察した星野仙一球団副社長は、テストを受けている栗原健太内野手(元広島)、山内壮馬投手(元中日)、金無英投手(元ソフトバンク)、川本良平捕手(元ロッテ)について、「全員セーフ(合格)」とコメント。
正式な合否はキャンプ終了後に発表となるものの4選手の楽天入団が決定的なものとなった。
4選手のうち最も実績が豊富なのが栗原だ。
04年に1軍定着すると06年から4年連続20本塁打。2008年には打率.332、23本塁打、103打点とキャリアハイの成績を残し、WBCでは村田修一に代わる緊急招集という形でメンバー入りを果たした。山内は2012年に二桁10勝をマーク、川本はヤクルト、ロッテで控え中心ながらも貴重な捕手、金も中継ぎとしてチームに貢献した。実績のある4選手が輝きを取り戻せれば、最下位から巻き返しを図るす楽天にとってこの上ない補強となる。
「リストラの星」宮地克彦や、バッティングセンターのアルバイトからオールスター選手にまで登りつめた山本和範ら過去にも戦力外通告を受けて自由契約になりながらも、その後新天地でチームに欠かせない存在となった選手は数多くいる。
中でもこうして一度見限られた選手の活用がうまかったと言われるのが「野村再生工場」の異名をとった野村克也元監督だ。