プロ19年目?人生19年目? すでにベテランの風格を漂わせる若手選手4人【編集部フォーカス】
2022/05/23
産経新聞社
オリックス・バファローズ:宮城大弥投手(20歳)
投打:左投左打
身長/体重:171センチ/78キロ
生年月日:2001年8月25日
経歴:興南高
ドラフト:2019年ドラフト1位
「琉球ジジイ」の異名を持つ20歳の左腕エース
野球以外でのエピソードも豊富な20歳の左腕。2年目の2021年は13勝4敗の好成績でパシフィック・リーグの新人王を獲得した。171cmと決して高くない身長から、出どころの見えないフォームで強いまっすぐと多彩な変化球を操るスタイルは、若手ながらベテランのような狡猾さを兼ね備えている。
高校時代の監督からは「琉球ジジイ」の愛称をつけられるなど、「ベテランっぽい」エピソードには事欠かない。中学時代から国際大会の経験があったり、経済的に豊かとはいえない家庭に生まれ育ったこともあり、周囲を見るように育っていたようだ。
こうしたエピソードは、宮城がただの「イジられキャラ」だからではない。ドラフトでオリックスに指名を受けた際の契約金の一部は出身小中学校や野球チーム、生まれ育った宜野湾市に寄付。「まるでベテラン」と言われるのは、周囲への感謝を忘れず、ひたむきに野球に打ち込んでいるがゆえだろう。